内容紹介

時は戦国。尾張の戦国大名・織田信長から”忍びの者”の派遣要請を受けた伊賀の忍里から物語は始まります。派遣が決まった忍びの名は「千鳥」。大きなリボンで髪を結わいたポニーテールの小さな少女…。忍び見習い時代に川で溺れていた所を救ってくれた恩を返す為、村を焼かれ両親を奪った「乱世」を終わらせると、幼き頃の彼女に語った「うつけ者」の言葉を信じ、千鳥は尾張へと脚を進めるのであった……。「信長の忍び」となる事を自ら願い出た千鳥の目を通して描かれる新感覚戦国4コマ第2巻。

4コマ界のプリンス(と某誌で云われてた)、重野なおき氏が描く戦国絵巻第2巻が登場です。戦国時代物と云うジャンルにまとわりつく「”史実”の壁に阻まれたストーリー上の制約」「有名人故に半ば固定化された人物像に因るキャラクター上の制約」を”歴史の裏舞台の住人”を主役に据えて客観的に描いた事で、フェクションを極力抑えながらも縦横無尽のギャグ漫画に仕上げた点が見事な4コマ漫画のですよー。ほぼ唯一のツッコミキャラとして苦労の絶えない織田信長をはじめ、怖い者知らずの天然キャラとして信長を悩ます正室・帰蝶、「パシリ」「馬鹿」が強調された羽柴秀吉、「どツンデレ」のベタキャラにされた秀吉の妻・ねね、馬鹿息子と部下に頭悩まされる大大名・今川義元等、キャラクター性の高い巧みなキャラ造詣も必見の楽しさ。第2巻からは上洛を開始した信長の美濃攻略戦から入京までを収録。乱世を駆け抜けた英傑達が続々と登場し、ボケキャラ三昧のギャグも益々切れ味を増す、読み応え十分の内容が熱く燃えるオススメの単行本です。
コメント:渡邉 2/25UP

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