あいカギ(1)
作者 |
犬上すくね
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ジャンル |
コミック |
JAN/ISBN |
9784091572196 |
出版社
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小学館
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レーベル
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サンデーGXコミックス
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発売日 | 2010-07-17 |
価格
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586円(本体533円)
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カテゴリ |
青年
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ポイント3%(18ポイント)
カート確認
内容紹介
濃赤のワンピースにその身を包み、腰まで届く長い髪を二つの三つ編みに下げた謎の少女・キイ。”口には出せない想い”を隠した人にしか見る事が出来ない”掌サイズの少年”・ケンと共に、二人が探すは”素敵なこと”。”胸に開いた心の鍵”を”開け続ければいつかは”それ”が起きると信じる二人は、今日も鍵穴を求めて街を彷徨い歩く。”素敵なこと”とは果たして誰にとっての素敵な事か……? ちょっぴり不思議な恋愛短編ストーリー第1巻。
コメント
サンデーGX誌のラバーズ担当こと、”胸キュンの魔術師”(from 単行本帯)犬上すくね氏の最新単行本が登場なのですよー。寓話的なモチーフを採ったキイとケン……謎に満ちた二人が元気いっぱいな掛け合いと共に探求を続ける姿をストーリーの縦軸に、”鍵穴人間”の本音をぶちまけさせる事で赤裸々な「男女の恋愛」を描いた各エピソードを横軸に据えた、オムニバス形式の連作作品集。今作では、心に秘めた本音と恋心とを飾りのない言葉で登場人物に語らせる、著者特有の台詞廻しが特に前面に押し出された内容で、言葉一つ一つが心に深く突き刺さるクライマックスの「解錠シーン」は読み手を胸キュンモードへと誘うと共に、人に依ってはトラウマスイッチを押してしまう程の強烈なインパクトの素晴らしい出来映え。そして、著者の何が吹っ切れたのか今作では「ギャグ」と「(セルフ)パロディー」分が多く、ヒロイン・キイの活発なキャラクターもあって、展開のスピーディーさとコマの勢いは著者商業誌作品でも有数の本作品。ファンの方には著者の新たな一面が伺える点でも必見なのです。担当個人的には、ギャグともシリアスとも取れる「episode 5」の脱衣シーンに爆笑させていただきました……。勿論、そんな中でも恋愛描写自体はシリアスそのもの、魅力的な絵柄とキャラクター性の高い登場人物描写は変わらず見事の一言。そんな、本質的には「犬上節」を貫いた内容ながらも、前述もしたコメディ成分多めの展開をたっぷりと詰めこんで、読者を作品世界へと引き込む力に充ち満ちたオススメの単行本です。
コメント:渡邉
7/16UP
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