スクール・アーキテクト(1)

内容紹介

校舎の壁に空いた穴から覗く地下へと続く階段の奥へと消えていった友人を追った少女達が辿り着いた先は、無数の校舎が見渡す限り建ち並び、文房具のモニュメントが地面のあちらこちらに聳え立ち、そして、雲が流れ夜の帳も落ちてくる「天井」に囲まれた異形の世界だった。“この世界”と現実世界を結んでいた階段は既に崩れ落ち、取り敢えずは彼女達が“ひし形”と呼ぶ異形の学生達と共に“この世界”で学校生活を営みながら現実世界へと戻る手段を探り始める少女達であったが、“この世界”が誰かにとっての「都合が良い」世界である事に気付いた とある少女の疑問は、何時しか確信へと変わってゆくのであった……

コメント

あの「アキタランド・ゴシック」で一部読者のハートを鷲掴みにした著者:器械先生が、現在も主戦場とする「まんがタイムきららMAX」誌で遂に百合めくるキャッキャウフフな学園4コマをスタートかと思いきや、全然そんな事は無かった女子中学生のあきためくる4コマ作品「スクール・アーキテクト」の単行本第1巻が遂に発売です!(短編「髪長の女」は?)　前作「アキタランド・ゴシック」の完結後に発表された読切作品群が異様な光景が広がる“学校設計者”が造り上げた世界へと結ばれてゆく、著者作品でしか味わえない独特の世界観を今回も余す所なく収録です!　目つきが悪い外見の所為で周囲から誤解を受け続けた少女が、とあるクラスメイトの佇まいがスケベの誤解を受けていると勝手に勘違いをして空回りをしてゆく「きさまのまなざし」を皮切りに、女の子へのセクハラが日常である万能美少女が過去に受けたトラウマをぐりぐりと穿り返される「ハラる」、ネコ丸出しの少女にそんな彼女の将来を心配する委員長のカミナリがじゃんじゃか落ちる「委員長と野生児」、そして、低身長に悩む少女が出逢った竹馬に乗った少女と交わす心温まる(?)エピソードを綴る「足長の君」…へと到るオムニバス4編(短編「髪長の女」は?)で描かれた、器械先生作品ならではの女子達の触れ合いを先ずは堪能して頂けたらこれ幸い!　清楚な美少女が「スケベな話大好き」とか発言したり、涎を流しながら女子にセクハラする完璧美少女が主役だったり、真面目にほのぼの百合が描かれていた事に衝撃を受けたり、低身長コンプレックスの解決策が大道芸だったりするのも、著者作品では日常です!重ねて云いますが著者作品では日常の4コマです!　そして、そんな彼女達の日常が異常な世界へと流れ着く長編表題作で描かれる、互いが互いを思い遣る姉妹の心温まるエピソードには感動を覚える事間違い無しと断言しちゃいます!　著者:器械先生が描くヒロイン達の可愛さは勿論、その可愛さに比例して残念度が加速する彼女達が紡ぎ出すヘンテコ世界の面白さを是非とも皆様にも知って頂きたい、担当個人的に一推しのオススメ4コマ単行本です!　それでですね、何時でも良いですから、未収録の作品をですね、収録して頂けるとですね、担当も超嬉しいのですが(以下略)
コメント:渡邉 3/26UP