響 ~小説家になる方法~(2)
作者 |
柳本光晴
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ジャンル |
コミック |
JAN/ISBN |
9784091871480 |
出版社
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小学館
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レーベル
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ビッグコミックス
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発売日 | 2015-07-30 |
価格
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715円(本体650円)
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カテゴリ |
青年
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ポイント3%(21ポイント)
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内容紹介
出会うべき二人だけど、まだ出会えない?
15歳の鮎喰響は、
文芸誌の新人賞に
自分への連絡先を伏せて小説を送りつける。
編集者の花井は、その小説を読み、
この作者なら文芸に革命を起こせる、
文芸の力で世界を変えられる、と確信。
名前しか手掛かりがない中、響を捜し出そうとする。
そうとは知らない響は、
周囲とギクシャクしながらも
高校の文芸部に入部。
みんなと部誌を作るため
新たな小説の執筆に取りかかる。
【編集担当からのおすすめ情報】
『女の子が死ぬ話』『きっと可愛い女の子だから』の柳本光晴氏が描く
女子高生小説家の物語です。どうしても周囲とギクシャクしてしまう天才少女の心のメカニズムは一体どうなっているのだろうか、目が離せません。
コメント
やっぱ天才って変人なんだなあ(偏見)、とか思いながら響ちゃんを愛でる感じの1巻目から、その圧倒的で暴力的な才能が少しずつ世界に広がり始める第2巻です。奇人っぷりも広がってます。でもそんな所が可愛いと思う。
この作品は怖い作品です。有無を言わせない圧倒的な能力を目の当たりにすると、否応なしに自分の立ち位置を認識せざるを得なくなる。「自分は、この人と比べてどうなのか」と、考えずにはいられなくなります。本気で取り組んでいる人であればこそ、それは重く心にのしかかるものでしょう。燃えるのか、絶望するのか、潔く諦めるのか、人によって取る態度は違うでしょうが、確実にその人の心を変えてしまう。自分を客観的に見るのが大事なのだと言われても、そんな事が好きな人はまあいないでしょう。誰だって、そこまで自分を好きにはなれません。目をそらしてみたり自分を鼓舞してみたり、そういう誤魔化しを許さずに己というものを突きつけられるのは、やっぱり恐ろしいことだと思います。本作が徹底して他者の目線から響ちゃんを描いているのは、圧倒的な才能を目の前にして暴かれる、人間のエゴを描いているからなのでしょう。『小説家になる方法』というのは、案外そこにこそあるのかもしれませんね。
コメント:中村
7/29UP
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