少女終末旅行(2)
作者 |
つくみず
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ジャンル |
コミック |
JAN/ISBN |
9784107718303 |
出版社
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新潮社
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レーベル
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バンチコミックス
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発売日 | 2015-07-09 |
価格
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682円(本体620円)
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カテゴリ |
青年
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ポイント3%(20ポイント)
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内容紹介
文明が崩壊した終末世界で旅を続けるチトとユーリ。都市の上層にたどり着いたふたりが、そこで目にしたものとは?
コメント
世界は死んでも旅は続く。だって、生きているから。クールで器用でちょっと凶暴なチトと、脳天気で逞しくて食いしん坊のユーリ、ふたりの終末旅行はひとつ上の層までやって来ました。光があり、変なモニュメントがあり、でも、やっぱり生きてはいない世界。
気楽でのんきだけど、このふたりは1巻からずっと、一生懸命生きようとはしていないんですね。もちろん死にたいわけでもないのでしょうが、やってることは食料を探し、補給して、休めるところを探して、また探索の繰り返し。それは生きるというより、ただ死んでいないだけとでも言うかのような投げやりさもある。でも、それは人間の本質とも言えるかもしれません。何もかもが崩壊した世界では、夢を見るより、まだ見ぬ地を想うより、明日の食料こそが一番大事。まだ生きているんだから、もっと生きていようという感じ。それは諦めや絶望とは違っていて、命の根源の強さとか素晴らしさとか、そういうものすら感じられます。
でもきっと、それは彼女たちが『ふたり』だからなのでしょう。2巻でも出てくる彼女たち以外の人物は、彼女たちよりももっと大きな事を考えていて、そして一人です。隣に誰かがいるって素晴らしいことなんだなあ、とか、そんなことを思う第2巻。
コメント:中村
7/8UP
コメント
最後の大戦を経た後に文明が滅んでしまった世界を舞台とする、所謂ディストピア作品に分類される本作品ですが、本作の主人公である二人の少女には一片の悲壮感すら存在せず、主を失った都市と街を彷徨い続ける二人に映る終末世界の光景を、侘しさと寂しさと想像力を以て愉しんで戴けたらこれ幸い! 時代も国も分からぬ世界に想いを馳せる、SF作品ならではの読後感と ほのぼのとした日常描写が堪りません!
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