エンターテインメントという薬 -光を失う少年にゲームクリエイターが届けたもの-
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内容紹介
『NARUTO‐ナルト‐ナルティメット』シリーズや『.hack』シリーズの開発で知られる株式会社サイバーコネクトツー代表取締役社長の松山洋氏によるノンフィクション。
本書は、2006年12月、プレイステーション2用ソフト『.hack//G.U. vol.3』発売直前に松山氏に入った一本の電話をきっかけに、一人の少年に出会うところから始まります。
電話は、病気のため全盲となる手術を受ける少年が、『.hack//G.U. vol.2』の続きを遊びたいと望んでいることを告げるものでした。ソフト発売は、手術の9日後。このままでは間に合わない――! そこで、視力を失う少年のもとへ直接ROMを届けに行くという、異例の対応を行った松山氏。10年前当時のことを振り返るとともに、この対応の裏で起きたことや少年の半生を取材し、執筆しました。
ゲーム、エンターテインメントにできることって何だろう? 松山氏とその少年との出会いが、当時の開発スタッフに勇気と希望を与えるものであったこと、そして、ゲーム開発者やエンターテインメントに関わるすべての人々へ伝えたい想いを込めた一冊です。