【内容紹介】
女子大生・向阪晴(さきさか・はる)の電子工作日記、ついに完結。ついに起業した晴の前には製品開発にまつわる難問山積。でも「好きなことを仕事にする」ってやりがいだらけで、とっても楽しい。その生き方は共感を呼ぶこと必至です!
【オススメコメント】
電子工作少女晴ちゃん、ついに社会へ! というか社長へ! 大丈夫なのか!? と不安になる起業編。さしもの晴ちゃんも会社をコかすのは怖いみたいです。そりゃそうだ。でも、「若者よ起業せよ」なんて言われちゃう日本社会。「失敗してもいいから」なんて言われてもなかなか踏み出せない気持ち、誰にでもありますよね。そういう気持ちを乗り越えて、未来に進んでいく事の素晴らしさを、この作品は教えてくれます。でもうに君をもっといたわってあげるべきだと思います。
なんか変態レベルがエライことになっていた六君も、ハードウェアに心を侵食された先生も、子供である事をあきらめ始めたうに先輩も、障害に出会って、立ち止まって、試行錯誤して、何度もそれを繰り返しながら少しずつ未来に向かっていく。いい話で終わらせていいのか不安になるレベルの変人ばかりな本作ですが、未来ある若者に、そして、若くはなくとも未来ある全ての人々にとって、社会を生きる指針となる物語。それがこの「ハルロック」でした。もっと読みたかったなあ……。
コメント:中村
4/23UP
【八王子店コメント】
まったく大丈夫じゃなかった六君の子供時代とか、河原崎先生のトラウマ(自業自得)とか、色々なものが判明する「ハルロック」4巻目です。そのまま隠されたままでよかったのに。そしてもう不憫枠は免れないうに先輩。ついにうに君呼ばわりが全国区に……。まあそれはともかく、今村さんが言うように、失敗をこそ財産とする気構えは大切ですよね。課題に挑む事を苦しみながらも楽しむ晴ちゃんは、カワイイだけでなくカッコイイです。うに君も六君も今村さんも先生も、みんな挑戦を楽しむ心を持っている。それが仕事になって、誰かを喜ばす事ができる。そうなったら最高ですよね。この4巻で完結の「ハルロック」は。仕事に臨む上での心構えを思い出させてくれる、素晴らしい作品でした。八王子店でのオススメは最後ですが、ふさわしい作品だったと思います。
コメント:のん