【内容紹介】

早くも大傑作の予感!?　奥浩哉の新境地!　漫画の新境地――

　イケメンでもない。美少女でもない。
家庭では信頼も威厳もない。会社では出世もない。
主人公は冴えない初老のサラリーマン。
“ないない”ばかりの主人公。
そう、彼が持つ真実を誰も知らない……。

奥浩哉にしか描けない世界。誰も想像がつかない物語。
ぜひ、その目で確かめてください!

【内容紹介】

奥浩哉が『GANTZ』の先に見る全く新しい世界。58歳サラリーマン2児の父。希望もなければ人望もない冴えない男。しかし、ある日を境に男のすべては一変する。空からの謎の飛来物が彼を人ならざるモノに変えてしまった!　一度命を失い、全く新しいモノとして生まれ変わった犬屋敷は、己の生きる意味を見出す為、一人でも多くの人を救う事を決意する。そして、犬屋敷と時を同じくして生まれ変わった青年もまた、その力に目覚める。果たして二人の運命はどんな結末を迎えるのか――!?

奥浩哉が『GANTZ』の先に見る全く新しい世界。58歳サラリーマン2児の父。希望もなければ人望もない冴えない男。しかし、ある日を境に男のすべては一変する。空からの謎の飛来物が彼を人ならざるモノに変えてしまった!　一度命を失い、全く新しいモノとして生まれ変わった犬屋敷は、己の生きる意味を見出す為、一人でも多くの人を救う事を決意する。

【オススメコメント】

同じ事故に巻き込まれ、同じ力を授かり、同じことを望み、けれど、全く正反対の道をゆくふたり。光と闇、その邂逅は悲劇と共に。
表情や動作の節々に、匂い立つようなリアリティを描き出すのが奥浩哉という作家さんなのですが、本作は日常風景により比重を置いてる分、そのリアルさが顕著に描かれています。理解不能な異常者のようでいて、その実まったく普通の青年である獅子神の振る舞いは、ただただ恐怖に満ちています。親を大事にし、友達を守りたいと願う青年が起こす惨劇。彼が普通の男である事がわかるからこそ、その残虐性には眼を覆いたくなるようなリアルさがにじみ出ている。
他方、人を救うことに喜びを見出す犬屋敷。誰にも省みられない寂しさと悲しみを知っているから、誰かを助けてあげられる事に嬉しさを感じる事ができる。そこには「生きている実感」というものがあるはずで、それは獅子神が望んでいるものと同じでもある。同じ所には向かえないふたりの男が、この先何を為し、何を得るのか。いよいよもって目が離せない展開です。
コメント:中村 10/25UP

【週間オススメコメント】

さもしくてやるせない58才男の日々が一変した第1巻からこっち、惨劇スタートの第2巻です。やっぱり奥浩哉は凄かった。圧倒的で揺るぎない無慈悲さ、暴力性を描くこの2巻目で、ひとまず作品の方向性は見えてきた所ですかね。人ではなくなったモノ。同じ絶望を知り、同じ願いを抱き、正反対の道をゆく二人。一度目の邂逅は顔見せ程度だったけど、きっとこの先、対峙の時が来るのでしょう。残虐シーン盛り盛りで万人に薦められる作品では無いですが、グロ平気な人なら是非とも読んどいて頂きたい作品です。
コメント:のん