【内容紹介】
岩井俊二監督作品を道満晴明が奇跡の漫画化
大ヒット映画『花とアリス』の前日譚を、『ニッケルオデオン』道満晴明氏がコミカライズ!
転校生のアリスは、クラスの不穏な雰囲気にとまどっていた。
このクラスでは去年、殺人事件があったという。
殺されたのはユダ。
事件の真相を調べるアリスは、当時を知る引きこもりのハナと出会う。
そして、“ユダの4人の妻”ひとりひとりのもとを訪れ、謎につつまれた殺人事件の核心へと近づいていく……
岩井俊二監督による初の長編アニメ映画『花とアリス殺人事件』を、
『ニッケルオデオン』の道満晴明がわりと自由にコミカライズした異色作。
謎と友情の物語、そのマンガだけの結末をどうぞ見届けてください。
【オススメコメント】
岩井俊二氏原作・監督のアニメ作品「花とアリス」の前日譚である本作「花とアリス殺人事件」を あの道満晴明先生がコミカライズ! 本作の原作アニメは勿論、前作である「花とアリス」の原作アニメとコミックを観た事がある担当ですが、本作の内容は完全に「これまで通りの道満晴明先生の作品」でした。寧ろ、「花とアリス殺人事件」の更に番外編的な感覚さえ憶えた内容に、原作者の懐の深さを思い知った訳ですよ。要するに、原作とは違った意味で無茶苦茶面白い!…と。登場人物の名前も性格も容姿もストーリーの大筋も基本的には原作を踏襲しているにも拘わらず、不条理とパロディとギャグとシリアスと百合とカタツムリが花盛りの様相を呈してゆく本作品。1年前に殺害された「ユダ」と「ユダの4人の妻」を巡り、謎を追い求めるヒロイン・アリスの元に更なる謎が続々と舞い込んで来たかと思えば、次第に奇妙な友情を育んでゆくアリスと花の関係が描かれてゆき、遂には衝撃の核心へと辿り着くに至る、自由自在のストーリーと道満美少女ヒロイン満載の群像劇を味わえるオススメのミステリー単行本です! 繰り返しますが、原作が人気のコミカライズ作品でも道満晴明先生は道満先生でした。 著者の大ファンとしては それがこの上ない喜びだったりするのです。
コメント:渡邉
10/8UP
