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2015年まとめ:工藤

小説担当、工藤が「今週のおすすめ」で上げたタイトルの2015年まとめです。
今週のおすすめ:2015年まとめ
星野 / 田中 / 中村 / 山田君 / 渡邉 / 工藤 / あくあ(少女系) / あくあ(BL系)

工藤のオススメ 2015年まとめ

二度目の人生を異世界で(4)

【ジャンル】ノベル
【発売日】2015-05-22
【作者】まいん  
【イラスト】かぼちゃ
【出版社】ホビージャパン
【価格】¥1,320
ゆうパケット可
通常便:お取り寄せ
【内容紹介】
 エルフの国へと物見遊山で来た蓮弥たちだが、迷宮から魔物があふれるという大事件に巻き込まれてしまう。魔物2万VS自軍700人という絶望的な戦いを前にしながらも、エルフの国特産の食べ物を手に入れるため、レンヤは防衛へと動くことに。そこでレンヤがエルフたちへ提案した秘策とは、エルフ・家妖精フラウ・自身の力を最大限に活用したとんでもないもので――。食べ物のためなら虐殺も辞さない、やりたい放題異世界譚第4巻!
【週間オススメコメント】
2万対700での絶望的な防衛戦。異世界チートものなら、一度はやっておきたい10のイベントのひとつに数えられる『圧倒的戦力差を個人の戦闘力で覆す』の出番です。異世界移動後に比べてレンヤの性格が若干丸くなってきたなぁ、とかおもっているところでのこれ。ああ、やっぱヤバイ人なんやね。後半にはこの作品の問題児エミルが登場。ここからフラウ(シルキーっぽい何か)&エミル(魔族っぽい何か)のコンビせいで、この物語は破天荒さに磨きがかかっていきますよ。

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン VIII(下)

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-06-10
【作者】川上稔  
【イラスト】さとやす(TENKY)
【出版社】KADOKAWA/AMW
【価格】¥1,155
通常便:お取り寄せ
【内容紹介】
「――明智・光秀の襲名権を、武蔵側へと譲って頂く事は可能だろうか」  本能寺の変の歴史再現に介入を狙う武蔵勢。生徒会副会長、本多・正純は、首謀者、明智・光秀の“代行”を提案する。だがそれでは明智・光秀となった武蔵の生徒がその後の歴史再現によって失われてしまうのは必定。……正純に勝算はあるのか? 未だ姿を見せない現、明智・光秀は正純の提案に応じるのか――?  夏休みも終盤になり、己の立ち位置を再確認する世界各国。賤ヶ岳の戦いへ向け研鑽する羽柴十本槍の面々、羽柴と武蔵の動きを見守る欧州主要国、そして未だに動きを見せないP.A.Oda……幾つもの思惑が交錯し、事態が思わぬ答えを導く――! 第八話クライマックス!!
【週間オススメコメント】
8巻というとまだまだ続くなって感じの巻数ですが、㊤㊦or㊤㊥㊦分冊なので番外編含めて22巻目相当。しかも一冊が分厚いから通常の文庫換算で40冊分はいってるんじゃね?……そりゃ物語も大詰めな感じになってくるはずですよ。帝とか地脈とか、かなり世界設定的に重要な根幹部分の話が明かされる重要な巻です。しかし、ブレない武蔵勢。さすがは修羅の学級。ネタ的にフレンドリー・ファイアが多め……。そして次巻はついに来ました戦国時代最大級の歴史の転換点「本能寺の変」ですよ。がっつり読んで秋に備えろ!!

レジェンド・オブ・イシュリーン

【ジャンル】ノベル
【発売日】2015-06-15
【作者】木根楽  
【イラスト】匈歌ハトリ
【出版社】一二三書房
【価格】¥1,320
通常便:お取り寄せ
【内容紹介】
女皇イシュリーンと呼ばれた女性がいた。グラミア王国の王女として生まれながら、国王と王妃、異母兄弟に命を狙われる彼女。国と民の為に戦い続けるイシュリーンと、彼女を軍師として支えたとされる記憶を失った青年。その正体は日本から異世界へと飛ばされた25歳サラリーマン、ナル・サトウ。二人を中心に歴史は動き出す…!!
【週間オススメコメント】
チートがない異世界トリップものを読みたくはないか? 25歳サラリーマンがいきなり異世界いったとて、たいしてできることはないのです。というか戦争のど真ん中にいたら生きてるのが奇跡。そんな状況下で薄幸の王女イシュリーン、歴戦の傭兵ダリウスに出会いわずかな幸運をつかんだナル・サトウが言葉に苦労し、戦えないことに苦悩し、泥にまみれ、やがてイシュリーンのために軍事を覚え、知恵を絞り生きようとするガチなファンタジー戦記ものです。結構長い物語なのですが全部書籍化してほしいものです。小説家になろだと、もう読めないしね。そのうち、ifストーリとかの部分も書籍化してくれると嬉しいです。ぜひとも。

コップクラフト(5) DRAGNET MIRAGE RELOADED

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-06-18
【作者】賀東招二  
【イラスト】村田蓮爾
【出版社】小学館
【価格】¥631
ゆうパケット可
通常便:在庫なし
【内容紹介】
過去の亡霊が、2人を襲いかかる

太平洋上に突如として出現した超空間ゲートの向こうにある異世界“レト・セマーニ”と地球との玄関口である都市・サンテレサ市。この街の警察で、特別風紀班のメンバーとして所属するマトバの元に、ある男が怪死したという知らせが届く。その男はかつてマトバと共にセマーニ世界に平和維持軍として従軍していた過去を持つ人物だった。その後、彼と同じような殺され方をした死体が次々とサンテレサ市内で発見され、その奇妙な殺し方から同じ人物の犯行ではないかとの見方が強まる。検死の結果、殺人の手口は地球での技術とセマーニ世界の魔法、両世界の技術を使わなければ行うことのできない殺しの方法であることが判明する。さっそく捜査を始めたマトバと相棒のティラナだったが、殺しのターゲットはついに2人が仕事がらみで世話になっている人物たちにまで及ぶように。だが調べを進めて行く内に、殺人の手口が、かつてセマーニ世界で起こった紛争時に地球の軍事訓練を施され組織された、セマーニ人の部隊が使っていた方法と酷似していることが判明する。はたして犯人の目的とは何なのか? 1年ぶりに帰ってきた痛快無比のポリスアクションシリーズ第五弾が登場!
【週間オススメコメント】
最近はNCISにハマってます。さておきまして、前よりかなり速いスピード(だいたい3倍)での続刊発売です。街中で狼に殺された元伍長。ケイとティラナが犯人を追う。4巻がちょっと息抜き系?な話だったのですが、今回は海外刑事ドラマ+ファンタジー要素+ライトノベルのコップクラフトらしいお話。潜入捜査、カーアクション、聞き込み、バトル、ファンタジー、過去の因縁と盛りだくさん。あとは離婚した元奥さんとかが日常生活かき回していけば完璧でした(……風紀班メンバーに既婚者いないけど)

幼女戦記(4) Dabit deus his quoque finem.

【ジャンル】ノベル
【発売日】2015-06-29
【作者】カルロ・ゼン  
【イラスト】篠月しのぶ
【出版社】KADOKAWA/エンターブレイン
【価格】¥1,100
通常便:2〜4営業日発送
【週間オススメコメント】
兵士は畑じゃとれないよぉ……。「戦いは数だよ」なんて言葉がありますが、質(装備&練度)とかが圧倒的に足りないのは問題かと……。さておきまして、南方大陸での戦闘を中断し、本国に呼び戻されたターニャ率いる第ニ〇三航空魔道大隊。そしてターニャの次の舞台は独ソ戦、もとい帝国vs連邦戦へ。歴史上、数々のキ○ガイじみた兵器や人物やエピソードには事欠かない独ソ戦。この東部戦線での彼女の活躍やいかに。あと途中で連合王国攻撃とかに参加するから物体Xがらみのいやなフラグがたっちゃうんですよ。

ギルドのチートな受付嬢(2.5)

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-06-29
【作者】夏にコタツ  
【イラスト】三弥カズトモ
【出版社】双葉社
【価格】¥722
ゆうパケット可
通常便:2〜4営業日発送
【内容紹介】
「また失敗……?」ミスリレージュ王国にある魔法ギルドの総本山、その研究棟の一室。ダークエルフの少女・ルーラは、今日も魔術の研究に一人没頭する。ある日、彼女は火竜との戦闘で怪我を負う。そして、病床に伏すルーラの下を一人の美しきエルフが訪ねる。エルフの名は、イリア・シュルツ。安息の地を求め旅を続けるイリアが、ルーラの下を訪れた理由とは——。「小説家になろう」発の大人気シリーズ、ファン待望の前日譚が、全編書き下ろしにて早くも登場! 第一弾となる本作では、ダークエルフの魔術師ルーラ・鬼神の眷属であるガブリル、二人との出会いが描かれる。
【週間オススメコメント】
最終章は投稿されないし、放浪者も更新されないので当分新作はなしなのかなと思っていたら、こんなところに新作が……。さておきまして、2.5と巻数うってますが実は書籍書き下ろしのイリアが冒険者時代の前日譚です。なのでサブタイトルつけて1巻とか、「エルフのチートな冒険者」みたいな別タイトルしちゃっても良かったんじゃないかなぁって感じ。たぶん本編のイリアの関連の知人やろうとかおもうと「.5」じゃ全然足りなくなりそう。冒険者時代の話でも俺tueeeで無双するような話ではなく、本編よりももっと傍観者より。基本サブキャラクター達がメインの話ですしね、やっぱ「.5」じゃ足りなくなりそうだ。

犬と魔法のファンタジー

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-07-17
【作者】田中ロミオ  
【イラスト】えびら
【出版社】小学館
【価格】¥693
ゆうパケット可
通常便:在庫なし
【内容紹介】
未踏の地を夢見て、若者たちが冒険の旅に出たのも今は昔。平和な時代が長いこの大陸では、冒険なんていまどき流行らないし、食べていけない。若者たちの夢は、無事に就職すること――。主人公・チタンは口下手で要領の悪い大男。一生安泰の宮廷務めを目指し就職活動に明け暮れるも、すべて不採用。現実は残酷で、理不尽で、不公平だ。絵に描いたような英雄譚はどこにもない。チートな能力に目覚める朝も、聖剣を抜く日もやってこない。武器無し、職業無し、特技なし。田中ロミオ最新小説は、ファンタジー世界なのに、リアルな青春。
【週間オススメコメント】
祈念書簡……ファンタジーなのに世知辛い。さておきまして、田中ロミオ先生の新作は『剣と魔法』ならぬ『犬と魔法のファンタジー』 いわゆるファンタジー的な世界観を持ちながらも内容は商会などへの就職活動に明け暮れる学生達の物語という直球な色物(先生談) 意識高い系学生や冒険組合(サークル)の姫的な存在、たまにくる中年冒険者のOBとかどこやねんファンタジーって中にTwitter相当の魔法とか、就職活動には紺か黒の無地の甲冑とか、安定した生活のために宮廷努めとか変にちりばめられたファンタジー要素。普通に冒険者もいる世界で安定した生活を求める学生達の青春物語。主人公チタン骨砕の将来は何処なりや。

武装少女マキャヴェリズム(3)

【ジャンル】コミック
【発売日】2015-07-23
【作者】神崎かるな  
【原作・原案】黒神遊夜 
【出版社】KADOKAWA/角川書店
【価格】¥638
ゆうパケット可
通常便:注文を停止中

現在品切れ中注文受付停止
【内容紹介】
花酒蕨との一戦で、ちょっと格好いいところを見せた納村は、女子からの人気が急上昇、輪やメアリはやきもき中。そんな中、五剣イチの不思議少女・眠目さとりのエゲツない策略で、輪とメアリが納村の敵に…!?
【週間オススメコメント】
……巻末のこのネタ集……鮮度が重要だよね。さておきまして、帯に山口貴由先生のコメントが来てしまいましたわ! バトル漫画で、外連味たっぷりの解説文で読者をフィクションとノンフィクションの境界線に叩きこむ……なるほど同じタイプの作風だ。なら帯コメントもなっとくだね。さて刺客1・鬼瓦輪→刺客2・亀鶴城メアリ→クマときまして、今回は搦め手によるラブコメを狙い撃ちした離間の計。味方が敵となるこのピンチ。どうする納村不動!? ラブコメ転じてぶりぶり(2巻参照)されるとか、なかなかないよねとか……可愛い絵なのに……。

猟犬の國

【ジャンル】ノベル
【発売日】2015-08-01
【作者】芝村裕吏  
【出版社】KADOKAWA/角川書店
【価格】¥1,650
通常便:2〜4営業日発送
【内容紹介】
「何事もないのが一番いい。そのためならどんなこともする」日本の誇る情報組織、その組織には名前すらない。ただ、便宜上イトウ家と呼ばれる。平和にまどろむ日本が長く続くように戦う無名の戦士、いや猟犬の日々。
【週間オススメコメント】
発売は角川書店なのですが、マージナル・オペレーションを読んでいる方にはぜひ読んでほしい関連作品です。小説だと2巻、漫画番だと最新4巻に登場する謎の人物イトウ。時にはスーツ姿であらわれポンコツっぽい感じを振りまくOL風、時にはアラタに「日本を守る力に気づいて?」と問いかける老婦人。そんな謎の人物の組織「イトウ家」と呼ばれる者達を主役としたのが今作です。なのでスパイ小説。バトル的意味でのアクションとか少女成分は全然ないけどファンなら買うよね?

OBSTACLEシリーズ 激突のヘクセンナハト I

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-08-08
【作者】川上稔  
【イラスト】さとやす(TENKY)
【出版社】KADOKAWA/AMW
【価格】¥693
ゆうパケット可
通常便:在庫なし
【内容紹介】
 ここは【黒の魔女】に支配されている地球。かつてこの世界を滅ぼそうとする魔女を、人類は月に封印することに成功したが、その力は今もなおこの世界に傷跡を残していた。  十年一度のヘクセンナハトの夜、月に封印された魔女を裁くのは一体誰なのか。少女達はその座を争い、ハートを燃料に高速で激突。砲弾が大地を割る。世界を救うために!! 「月刊コミック電撃大王」連載中のコミックを原作者自ら長編小説化! 『境界線上のホライゾン』川上稔が贈る、新たなる魔法少女の物語!!
【オススメコメント】
本能寺の変お預けで新シリーズ開幕!? 川上ワールド第五の時代が小説&コミック同時発売!! 電撃hpと電撃MAGAZINEでモバイルゲームの世界観紹介コーナーが連載されていたのを読んでたけど、シミュレーションRPGゲームぽい世界観だなぁとおもってました。でも、小説のあらすじみると『川上稔が贈る、新たなる魔法少女の物語!』……魔法少女っ!? 世界を創り、そして飽きて壊そうとし封印された黒の魔女。十年に一度、その封印が弱まった際に黒の魔女を倒す、あるいは再封印するヘクセンナハト。それを行えるのは選ばれた魔女のみ……重いな、魔法少女。まあ、でも女性が世界を変革する物語、物語のキーが女性ってのは川上稔らしい展開ですよね。

ここは、冒険者の酒場

【ジャンル】ノベル
【発売日】2015-08-19
【作者】藤浪智之  
【イラスト】中島鯛
【出版社】KADOKAWA/富士見書房
【価格】¥1,980
通常便:在庫なし
【内容紹介】
戦士に神官、盗賊に魔法使い――あらゆる幻想世界の住人が集う場所。ここは、冒険者の酒場。今宵も彼らの出会った困難を謎かけにした問答で賑わっている。さあ君も耳を傾けてみよう。どんな冒険譚を聞けるだろうか?
【週間オススメコメント】
藤浪智之が贈る今どきのファンタジー入門書といった感じの本です。ファンタジー慣れてる人間には当たり前の言葉でも、欄外できっちり解説してくれる親切仕様です。基本は小説と会話劇。冒険者の酒場に集まった様々なキャラクター達が自分の過去の出来事を例題に上げ、他のキャラクターがそれに対して答えていくといったクイズスタイル。例えば剣士が新米冒険者だったころにドラゴンにであってしまった。さてどうする? 傭兵なら煙幕玉や火炎瓶といった小道具で撹乱。盗賊なら隠れる。騎士なら真正面から名乗りを上げて戦うといった感じで各職業ごとの特色ある答えが返ってきます。さて、剣しか武器のない剣士は如何にして生きて帰ったのか? 考えながら読むと面白いです。ヒントは新米であること。

魔拳のデイドリーマー(5)

【ジャンル】ノベル
【発売日】2015-08-27
【作者】西和尚  
【出版社】アルファポリス
【価格】¥1,320
ゆうパケット可
通常便:2〜4営業日発送
【週間オススメコメント】
……いろんな意味でダメな正義はホントにダメだなぁ。さておきまして、修行して地道にパワーアップ……って上げ幅が並じゃないっ!? 実は主人公ミナトより嫁エルクのほうがパワーアップ具合がとんでもない魔拳のデイドリーマー5巻です。1巻時は新米冒険者に毛が生えた程度だったのにね。主人公につられてとんでもないことに。ミナト産エルク仕様の今後さんざんお世話になる否常識魔法が登場します。ミナトの身内には甘く、後はどうでもいい感じの性分的なところが出てきたりだとか、今後のメインメンバーも大体この巻で登場してたりとか(まだ増えるけど)、ターニングポイント的巻数です。次巻からチーム編って感じですし。

姫騎士とキャンピングカー

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-08-29
【作者】三木なずな  
【イラスト】九韻寺51号
【出版社】KADOKAWA/角川書店
【価格】¥682
ゆうパケット可
通常便:在庫なし
【内容紹介】
太陽電池で異世界を走るカスタムキャンピングカー。畳敷きの和室。畳の上に鎮座する、こたつとみかん。気高く凜々しい姫騎士は、ゆるやかな日常生活に、身も心も堕とされていく――。スローライフロードノベル。
【週間オススメコメント】
ファンタジー世界への異世界転移、現代装備の持ち込みなどなど、なろう系作品の特色はありますが、それを使って物語をほんわか方面へ極振りした珍しい小説家になろう発作品です。元社畜とキャンピングカーが異世界転移、出会った姫騎士をこたつにいれて「くっ、殺せ」と言わせてみたり、犬をみかん箱にいれたり眺めてみたり、ハーフエルフの子どもと遊んだりと、ピンチもシリアスもなく、ただひたすらにのんびりほんわかし続ける短編がつまった異端のファンタジー……ありですね。あとパトリシアがキャンピングカー⇔精霊とカバーに帯のありなしで変わるようにしてあるあたりとか、遊び心があってよいです。

邪神アベレージ

【ジャンル】ノベル
【発売日】2015-09-07
【作者】北瀬野ゆなき  
【イラスト】柚希きひろ
【出版社】宝島社
【価格】¥1,320
ゆうパケット可
通常便:お取り寄せ
【内容紹介】
美少女でありながら、目つきの悪さから人に疎まれてきた少女は、あるとき突然異世界に呼び出される。
呼び出した"神”らしき男から、「何でも願いを叶えてやる」と言われた彼女が願ったのは、「平均的な」目つきだけ。しかしその男はその願いを、「(邪神として)平均的な」目つきとして叶えたのだった。
かくして、邪神としてのスキルを手に入れ、異世界で今まで以上に理不尽に避けられるようになってしまった少女は、安寧を求めてダンジョンの奥に棲み着いたのだった……。
美少女邪神がダンジョン運営!? 第3回「なろうコン大賞」金賞受賞! 理不尽と戦う、不条理系邪神コメディスタート!
【週間オススメコメント】
主人公なのに背景……そこはラスボスのいる位置ですよ。さておきまして、謎の存在に目つきが悪いのを気に入られた少女が異世界転移で与えられるものに選んだのは普通の平均的な目つき。しかし与えられたのは「(邪神として)平均的な」目つき。そんな少女が異世界で普通に暮らそうする小説家になろう系作品。目つき以外も邪悪というか邪魔でいらないチート能力ばかりが与えられ、本人の意図とは別に邪なる気配や恐怖を振りまくことに。安住の地を求め行き着いた先はダンジョンのラスボス!? 主人公とまわりとのズレを楽しむファンタジーコメディ。ネット連載時は外伝として後で更新されていた被害者(?)視点を、書籍版は章の直後に入れてあり、すぐ比べられるので笑いの鮮度がいいです。

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント(1)

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-09-18
【作者】ネコ光一  
【イラスト】Nardack
【出版社】オーバーラップ
【価格】¥792
ゆうパケット可
通常便:2〜4営業日発送
【内容紹介】
シリウス――かつて世界最強のエージェントだったが、仲間のために命を落とし、異世界に転生をしてしまった少年。彼は、前世で果たせなかった『後継者育成』を目標とし、引き継がれた知識と経験をもとに、出逢った人々の生き方に大きな影響を与えていく。“師匠”として――そして、時に“憧れの男”として。 「失うものがないなら、俺についてこい。この世界での生き方を教えてやる」 最強のエージェントだった少年が、弟子と共に歩む異世界式育成ミッション、いまここに始動!! 第2回オーバーラップWEB小説大賞”金賞”受賞作。
【週間オススメコメント】
最初の発売予定から3ヶ月……やっと発売しましたよ。世界最強の裏社会のエージェントが経験値持ち越しで人生二周目なので主人公強いのは当たり前。ですがそれで無双するって話よりは、主人公が育てた弟子がどう戦うか? どう強くするか?みたいな話とかが多い作品です。1巻目なのでバトル部分はあまりなく主人公周辺の話が多いのですが、次巻以降の学園編あたりになるとバトルはガッツリ増えてきます。それにしても作者が後に登場するホクト(オオカミ)を愛しすぎているので、書籍化した時にWEB連載時のおまけ部分がどうなるのか……そこが心配。

地球連邦の興亡(1) オリオンに我らの旗を

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-09-19
【作者】佐藤大輔  
【出版社】中央公論新社
【価格】¥704
ゆうパケット可
通常便:2〜4営業日発送
【内容紹介】
人類の存亡を賭けた第1次オリオン大戦が終結し、束の間の平和が訪れた地球連邦。だが、戦後処理への不満は増大し、植民惑星系に内乱の危機が忍び寄る……。
【週間オススメコメント】
かつてトクマノベルスから発売していいたものに、書き下ろし短編を収録して文庫化。とはいえ佐藤大輔にハマった頃にはすでに手に入らなかったので、嬉しい!! このままレッドサン ブラッククロスあたりも徳間書店と中央公論新社ででていたのを合わせて全点、中公文庫で出し直してくれるともっと嬉しいのですが……。さておきまして、第一次オリオン大戦とよばれる地球連邦とネイラム氏族帝国連合の宇宙戦争。戦争の集結から戦後をえがくSF群像劇です。軍を去る者、軍に残る者……彼らが見る巨大組織・地球連邦の行く末。1巻が気になる終わり方するのですが次巻は11月……待ち遠しい。

姫騎士とキャンピングカー(2)

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-09-30
【作者】三木なずな  
【イラスト】九韻寺51号
【出版社】KADOKAWA/角川書店
【価格】¥682
ゆうパケット可
通常便:2〜4営業日発送
【内容紹介】
脱・社畜を果たした主人公が異世界で出会ったのは、「くっ殺」姫騎士のソフィア、「オゴオゴ♪」ハーフエルフのミミ、巨乳の精霊(?)パトリシア、納豆好きの子犬。移動は毎日数分間。スローライフロードノベル。
【週間オススメコメント】
この作品における姫騎士のくっ、殺せ率は2割ほどらしい。さておきまして、2ヶ月連続発売となるほんわか癒し系なろう作品。3人+1匹+1台(?)の世界救うわけでもない、ただのほのぼのした旅にさらにメンバー1人追加!! ちょっとスゴイお人みたいですが中身は姫騎士の上位互換腹ペコキャラ? 新キャラも加わり主に食事方面ネタが充実。今回もただひたすらにのんびりほんわかし続けます。ああ、あと一応パワーアップイベントもあります……キャンピングカーの。

乙女ゲーム世界で戦闘職を極めます 異世界太腕漂流記

【ジャンル】ノベル
【発売日】2015-10-07
【作者】笹の葉粟餅  
【出版社】宝島社
【価格】¥1,320
ゆうパケット可
通常便:お取り寄せ
【内容紹介】
女子力最底辺のゲームオタク・市川鷹(♀)が転生したのは、乙女ゲームの世界だった! しかし悪役令嬢だろうが剣と魔法の学園物語だろうが、彼女 にとっては不要。求めるのは前世でやり込んだVRMMOのような冒険。家から脱出した彼女は冒険者を目指すために放浪の旅に出る。そこで出会った おっさんだらけのチームに協力してもらいながら、己を鍛えていくのだった。乙女ゲーム要素ほぼゼロの、血湧き肉躍る戦闘系ファンタジー! 第3回なろうコン大賞受賞作!
【週間オススメコメント】
ジャンルを説明するのに困るのですよ。一応は悪役令嬢系になるのでしょうか? ただし、しょっぱなで乙女ゲームの世界観から離脱していきますが……というか最初から主人公が乙女ゲーの気がない。『剣と魔法と恋の乙女ゲームの世界観』+『戦闘系爺様に育てられたゲーマーの女性が転生』+『経験値によるレベルアップとは別の鍛錬による成長システムをもつVRMMOのシステムが一部つかえる』+『好みが菊地秀行&夢枕獏の作者が書く』=むくつけき漢たちとの旅と書いて修行と読む的なバトル系小説かなにか。……ああ、乙女ゲームの要素が勝てるわけなかったんだ。特に作者の趣向……。いい感じで尖ったなろう系です。

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-10-15
【作者】海空りく  
【イラスト】さくらねこ
【出版社】SBクリエイティブ
【価格】¥693
ゆうパケット可
通常便:2〜4営業日発送
【内容紹介】
飛行機事故に巻き込まれた七人の高校生が目覚めると、そこは魔法や獣人の存在する中世っぽい異世界だった。突然の事態に彼らは混乱――することもなく(!?)電気もない世界で原子力発電所を作ったり、ちょっと出稼ぎに出ただけで大都市の経済を牛耳ったり、あげく悪政に苦しむ恩人たちのために悪徳貴族と戦争したりと、やりたい放題!?
そう。彼らは誰一人普通の高校生ではなく、それぞれが政治や経済、科学や医療の頂点に立つ超人高校生だったのだ! これは地球最高の叡智と技術を持つドリームチームによる、オーバーテクノロジーを自重しない異世界革命物語である!
【週間オススメコメント】
最近の異世界ものではマヨネーズはお約束。さておきまして、最近人気シリーズの作者による新たなるシリーズを刊行してレーベルの若返りを図るGA文庫の新作です。7人のチート高校生が異世界で無双してヒャッハー!的な話を想像していたら、存外手堅い展開で話が進みます。第二章なんか読んでると実業家だけでも1冊いけるんじゃないか?って感じです。今回活躍が少なかったキャラクターもいるし、続刊のための伏線も用意してあるのでつづいてほしいものです。マジシャンあたりにガリラヤ湖の上を歩いた男をさせるつもりでしょうかね?

加賀100万石に仕えることになった

【ジャンル】ノベル
【発売日】2015-10-09
【作者】シムCM  
【イラスト】上田夢人
【出版社】KADOKAWA/角川書店
【価格】¥1,320
ゆうパケット可
通常便:在庫なし
【内容紹介】
転生して気がつけば戦国時代。寺で坊主をしていた俺は、ひょんな縁で前田利家に仕えることに。俺勝ち組と思いきや、殿(利家)は脳筋、領土は問題だらけ、大殿(信長)からは無理難題! 仕事は検地から甲賀攻略!?
【週間オススメコメント】
なろう系の転生モノですが、異世界転生ジャンルでなく戦国転生ジャンルになります。投稿数はそこそこあるのに書籍で発売されてるのは少ないよね? 「銭(インチキ)の力で、戦国の世を駆け抜ける。」「戦国小町苦労譚」あたりとか発売してくれると嬉しいのですが。さておきまして、普通程度の歴史知識の一般人が戦国に転生。読み書き&計算、現代社会の常識(正しい土地面積の計算とか重要よ?)を使って内政的にチート……というか書類仕事や発想で活躍していく戦国デスマーチもの。戦が起こるたびに主人公の仕事が増えていく……。

終わりのセラフ(6) 一瀬グレン、16歳の破滅

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-10-30
【作者】鏡貴也  
【イラスト】山本ヤマト
【出版社】講談社
【価格】¥660
ゆうパケット可
通常便:在庫なし
【内容紹介】
世界が滅亡する直前まで、抗い続けた、物語――。「真昼を殺せなければ、お前の父親を殺す」柊家に父・一瀬栄を人質に取られ、真昼を探していたグレンだがあと一歩のところで吸血鬼たちに真昼をさらわれ取り逃してしまう。そして時間は無情にも過ぎていき、一瀬栄は……! 自らの力不足を改めて痛烈に感じながらも、前に進みはじめたグレン。一方吸血鬼にとらわれた真昼は、吸血鬼の女王クルル・ツェペシに交渉を持ちかけ――。鏡貴也×山本ヤマトの最強コンビで贈る大人気学園呪術ファンタジー、遂に世界が滅亡に瀕する第6巻!
【週間オススメコメント】
アニメ第二期放送中! 今巻はドラマCD付限定版も同時発売ですよ。さておきまして、アニメの方はコミック原作ですが、こちらも読んでおいて欲しい小説版。コミック版の前日譚になる物語なので作中のネタ元がごろごろ。《四鎌童子》って《阿修羅丸》と同じく真昼製作の鬼呪装備だとか。逆にコミック版では変わってしまってるものとかも気になるよね? 小説版だとグレンの使ってる鬼呪装備は《ノ夜》だけど、コミックだと《真昼》になってるとか。小説版のラストで何が起こるやら。作中内で世界滅亡まであと一ヶ月(今巻の最終的には2日) あと数冊で完結しそうな感じの超クライマックスな状態です。

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン ガールズトーク 祭と夢

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-11-10
【作者】川上稔  
【イラスト】さとやす(TENKY)
【出版社】KADOKAWA/AMW
【価格】¥715
通常便:お取り寄せ
【内容紹介】
三河争乱が起こる一年前の聖譜歴1647年。転居手続きのため航空都市艦武蔵を訪れた本多・正純は、ある事情により足止めを受けていた。武蔵の停泊地、三河郊外で殺人事件が起こり、その影響で入艦手続きが凍結されてしまったのだ。首を切られた身元不明のニ体の死体、聖連も介入してくる不可解な事件に正純は巻き込まれていく……。 「あれのおかげで以後、議論が怖くてな」  正純にとってはあまり知られたくないエピソード、“極東の危機”に発展しかけた事件を、またもや梅組の女衆が捏造や勘違いや奇声含みで真相究明? みたいな。
【週間オススメコメント】
相変わらず巻数表記ないのですが、番外編ガールズトークの2巻です。最終的にはじゃあ戦争で、となる本多・正純の議論の原点がここに!? 今回は本編開始の1年前。正純が武蔵に転居時に起こった事件を、武蔵梅組メンバー、当時三征西班牙だったの立花夫妻などの記憶もとに再現し語っていく。……ええ、まさに再現なのですよ。だからアレンジ効きすぎてたりとかしてます……。「ホライゾン復活ゥゥゥゥウウウウウ!!!!」は反則すぎる。1巻時は謎の儚げ美少女みたいだったよね!? それより過去はそんなはっちゃけてなかったよね!? おかげで、過去の再現部分と、それに対する現代のつっこみ部分が交互になった特殊な表記で進みおもしろい仕様なのですよ……つっこみおおいなぁ。

英雄都市のバカども ~王女と封鎖された英雄都市~

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-11-20
【作者】アサウラ  
【イラスト】だぶ竜
【出版社】KADOKAWA/富士見書房
【価格】¥638
ゆうパケット可
通常便:2〜4営業日発送
【内容紹介】
英雄の末裔が住む辺境都市リキュール。そこに国を追われし王女が逃げ込んできた。彼女を追い、圧倒的な数で街を包囲する帝国軍。王女を匿う何でも屋モルト&市民たちは、規格外のパワーと非常識さで帝国精鋭に挑む!
【週間オススメコメント】
この街はどこかおかしい……というか、アサウラ作品の場合、大体なにかがおかしいよね? さておきまして、アサウラ初のファンタジア文庫作品は笑えるファンタジー。かつての戦争で陥落しなかった都市リキュール。その末裔たちはバカだった……。剣と打ち合える硬さを誇るパンを焼くパン屋。旦那のへそくりを全額プロテイン購入に使う嫁。貧乳派と巨乳派で議論を続ける議員達……バカだ。国から脱出した姫君が都市に逃げ込んで、その街が囲まれたなんてことになれば大抵シリアス展開なのに、そうはなりきらない恐るべしアサウラ・ファンタジー。

セルフ・クラフト・ワールド(1)

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-11-21
【作者】芝村裕吏  
【出版社】早川書房
【価格】¥792
ゆうパケット可
通常便:2〜4営業日発送
【内容紹介】
ゲームが世界の中心である未来。ゲーム内で 独自進化した生物や現象を発見し、現実に応 用するハンター達の争いが現実を震撼させる
【週間オススメコメント】
なろう系をはじめ、最近はゲームの中を舞台としたライトノベルがいろいろでておりますが、芝村裕吏がそういう作品を書くとどうなる? でこちらです。ゲーム「セルフ・クラフト」のAIの少女エリスとゲーム内の生態を調査するプレイヤーのGENZを主人公としたファンタジーSF。このエリスのゲーム内のキャラクターの部分が面白いです。熊本弁生成エンジンに最初に目を取られますが、夜になると元いた場所に帰らなくてはいけないとかNPC的な本能とか、ホントにある恋愛フラグとか、パーティーから別れると死んだようになって停止し、再びパーティーに加入するとき活動を再開すると気持ち悪いとか。メニューとか便利な部分しかゲーム部分が活用されない小説が多いですが、こうゲームならではのマイナス面、本能などを扱ってるのは良い切り口。

異世界居酒屋「のぶ」 四杯目

【ジャンル】ノベル
【発売日】2015-12-04
【作者】蝉川夏哉  
【イラスト】
【出版社】宝島社
【価格】¥1,320
ゆうパケット可
通常便:在庫なし
【内容紹介】
累計10万部突破の大人気グルメ×ファンタジー!お腹が空いて、お酒が飲みたくなる、温かい四杯目。
春が来て暖かな陽射しが差しこむようになった居酒屋「のぶ」。昼のランチ営業が始まったことで「ヒガワリ」の定食を求める声があがり、いつにも増して賑わっていた。そんな中、連合王国からやってきた遍歴商人から買ったものが、大豆であることを発見したしのぶと大将。こちらの世界にも、醤油や味噌があるかもしれない? 異世界の文化や食材を取り入れながら、今日も居酒屋「のぶ」、暖簾を出して営業中。
【週間オススメコメント】
今は冬。ですが、異世界は夏真っ盛り。ヒヤシチュウカはじめたりしちゃいます。さておきまして、今月下旬にはコミック版も発売しちゃう人気ぶりの異世界居酒屋「のぶ」最新刊です。作中では昼のヒガワリ定食を初めてみたり、弟子のハンスが腕をメキメキ上達させ一品任されてみたりと、一話完結方式ながら少しずつある変化が楽しい日常が展開してきます。そんな中、この世界にもダイズとショーユが発見される。もしかしてタイショーたち以外に日本人が異世界に!? そんなちょっとシリアス要素ありの4巻目です。

ウロボロス・レコード(1)

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-11-30
【作者】山下湊  
【イラスト】しのとうこ
【出版社】主婦の友社
【価格】¥638
ゆうパケット可
通常便:在庫なし
【内容紹介】
伯爵家の次男トゥリウスは、現代日本で死を迎え、剣と魔法が支配するファンタジー世界の子どもに生まれ変わった転生者だった。そんな彼の願いはただ一つ。「もう、二度と死にたくない」――。一度その恐ろしさを経験しただけに、人より余計に死ぬのが怖い。寿命も病気も人に殺されてしまうのも、絶対に嫌だ。 そんな妄執に囚われている彼は、極めれば不老不死をも実現できるという魔法≪錬金術≫にすがりつく。だが、錬金術は誇大なホラ話として世間から軽んじられている魔法。その上、トゥリウスが行う錬金術研究の内容は、常軌を逸していた。洗脳、改造、人体解剖……繰り返される異常な実験の数々に、周囲から恐れられ忌み嫌われていくが、彼はまるで気にしない。全ては、不老不死の実現の為に。幼い頃から付き従う奴隷のメイド・ユニをお供に、トゥリウスは我が道を行く。そんなある日、トゥリウスは彼を嫌っていたはずの兄から奇妙な命令を受けることに――?
【週間オススメコメント】
なんて強烈なインパクトのなろう作品……主人公がかなり外道だった。ここまで外道、そして行動原理のハッキリしている主人公はなかなかお目にかかれません。錬金術に傾倒しその腕前を(奴隷による人体実験で)高める貴族の少年が主人公。……はい、余計な括弧がついています。ちなみにヒロインは死にかけていたとところを引き取られ、(長期的な人体改造の実験体一号として)治療された奴隷の少女。(薬学的に脳や肉体を強化して)礼儀作法や訓練を施し(最終的には脳改造で)主人公に使える絶対的なメイドとして、また一流の冒険者もとして名を馳せるレベルに成長する(そして、モンスターや冒険者を実験台としてご主人様に提供)。やはり、余計な括弧がついています。括弧がないとよくありそうななろう作品なんだけどねぇ。そう、結果だけみるとよくありそうななろう作品の展開なのが恐ろしい。

異世界Cマート繁盛記

【ジャンル】文庫
【発売日】2015-12-22
【作者】新木伸  
【イラスト】あるや
【出版社】集英社
【価格】¥660
ゆうパケット可
通常便:2〜4営業日発送
【内容紹介】
異世界×エルフ×スーパーマーケット=俺が店主。ストレスフルな現実を“辞める”ことにした「店主」は、ふとしたことで異世界に紛れ込んでしまう。親切にしてくれた異世界の人たちに恩返しをしたい! 行き倒れのエルフ娘を店番に雇って、店主は小さな商店を開くことに――。 店に並べるのは現代文明の品! 砂糖にコーヒー、チェーンソーからレジ袋まで、今日も売れに売れまくっています! 近所の“オバちゃん”から子供たち、果てはドワーフの鍛冶師に伝説の冒険者まで!? 「異世界Cマート」は今日もお客さんの笑顔でいっぱい! まったりスローライフな店主生活! 本日も気ままに大営業中!
【週間オススメコメント】
久々に「異世界Cマート繁盛記」の更新が!?っと喜んで新木先生のマイページをみてみたら、何やら新連載が3本ほど始まっていた12月のある日……。「異世界Cマート繁盛記」と「星くず英雄伝」のなろう版もあるから5本体制ですか……なかなか無茶しますなぁ。さておきまして、プロの小説家が小説家になろうで書くってどうなのよ?って話もありますが、個人的には、ガチで連載やってくれるならむしろ歓迎なタイプです。5本連載、しかも連載もペースちゃんと決めてるし……ガチですなぁ。

Quick Start!! くいっくすたーと(4)

【ジャンル】コミック
【発売日】2015-12-26
【作者】安達洋介  
【出版社】ゲーム・フィールド
【価格】¥1,100
ゆうパケット可
通常便:在庫なし
【週間オススメコメント】
TRPGのあるあるネタを4コマにして早10年。TRPG4コマ界のドン的な存在「Quick Start!!」が完結しました! 掲載誌ゲーマーズ・フィールドが20年目だから、ゲーマーズ・フィールドの半分以上に載っている事になります。スゲーな10年。アリアンロッドが2Eになったり、ダブルクロスが3rdEditionになったり、トーキョーNOVAがAXLERATIONになったり、ffや、ガイアで展開していたアルシャードがアルシャードセイヴァーになったり、もうバージョンアップしないのかな?思ってたドラゴンアームズにドラゴンアームズ改が発売されたりといろいろありましたこの10年。完結巻発売を気に久々に1巻から読みなおして10年分のTRPG史を振り返ってみるのもいいんじゃないでしょうか。あと、なんの関係もないがメタリックガーディアンがやりたいな。ロボ万歳。