【内容紹介】
隣のお姉さん・梨沙のバレエ公演を初めて見た小学生・奏は、バレエに魅了され、バレエの世界に踏み入れる。
人よりも優れた観察眼を持ち、何よりも梨沙という目標を持った奏は彼女と一緒の舞台に上がるために上手くなろうと必死に練習をするのだが…。
バレエのつらさ。そして踊ることの楽しさを知った奏の成長の物語。本格クラシックバレエ作品開幕!
【オススメコメント】
バレエの素晴らしさを知り、梨沙に憧れてバレエを始めた少女・奏がどう成長していくのか?Cuvie先生の新たな舞台はクラシックバレエです。
奏の一から始まる成長を通して、読者にもしっかりとバレエというものを理解できるように描いている丁寧さ。そしてバレエの動きの繊細さと大胆さを見事に描いています。
何よりも上手くなろうと貪欲さを見せる奏という主人公に惹かますし、彼女と一緒に成長していく翔子というキャラも魅力的です。すぐにライバルになるのではなく一緒に切磋琢磨し、上手くなっていこうという流れは非常に好感が持てます。
バレエ漫画は数多くありますが、Cuvie作品らしさを感じ取れる期待が高鳴る1巻となっています。
コメント:星野
2/18UP
Cuvie先生 インタビュー
ファンタジー、ホラー、学園ものなど色々な作品を手がけてきたCuvie先生が新たに手がけたバレエ漫画である「絢爛たるグランドセーヌ」1巻発売に合わせてCuvie先生にご自身についてと作品について語って頂きました。
──ペンネームの由来は?
はがき投稿をしていたとき手近にあった雑誌「Cutie」からちょっと拝借したまま、15年ほどになります。
──漫画家になろうと思ったきっかけは? またそれはいつ頃ですか?
幼いころから趣味で描いていましたが、大学時代に同人活動を始めてから徐々になりたい気持ちが強まりました。
──一番好きな小説・漫画などあればお教え下さい。
漫画ではあだち哲先生「さくらの唄」、小説はサリンジャー「フラニーとゾーイー」。いずれも多感な時期に読んだので、たぶんこの先もずっと大事な作品です。
──作画環境などお話しできる範囲で教えて頂ければお願いします。
徐々にデジタルに移行している最中です。今は下描きはPhotoshop、ペン入れは丸ペンを使ってのアナログ、仕上げがコミスタです。
昔習っていたのですが、いろいろな事情で道半ばでやめざるをえませんでした。その無念を紙の上で晴らしている…だけではなく、バレエを観ることをようやく楽しめるようになったので、描くべきときがきたのかなと思いました。
──今までバレエやダンス漫画は数多く出ていますが、他にはない「絢爛たるグランドセーヌ」で一番描きたいことは何かありますか?
バレエは厳しい世界ですが、その中で力強く飛翔する新しいタイプのヒロインを描いていきたい。できるだけ今のバレエ界の現状も盛り込んでいきたいです。
──今までの作品と違い、静と動が激しく、そして全身を描くことが多くなっていると思いますが、描く上で注意していることは?
ちょっとした線の入れ方の違いで一気にポーズが崩れてしまったりするのでペン入れの際には注意します。また美しいバレエダンサーの動きを再現できるよう、日頃から映像などで観察しています。
──主人公以外にお気に入りのキャラクターはいますか?
今のところは翔子です。努力家で黙ってこつこつやるという、自分にはない憧れる要素を詰め込んでます。
──この作品を手掛けることになってご自身の変化などありますか?
連載開始前からずっと、またバレエ教室に通いたいなどと周囲に言ってますが、それが実現すれば変われるかもしれません!
──お忙しい中ありがとうございました。最後に読者の皆様へ一言お願いいたします。
バレエになじみのない方も多いと思います。この作品でその魅力の一端でも伝えられたらいいなという気持ちで描いております。主人公の奏たちをどうぞよろしくお願いいたします!