起動帝国オービタリア(4)

内容紹介

眠っていた軌道国家【蒼の終国】を60年ぶりに再起動させた若き操縦者・アル。しかし、もう一つの軌道国家【白灰の夕国】による一撃で、多くの民と街を破壊されてしまう。これに端を発した巨人同士の戦いは、アルの本隊による一撃で決するかに見えた――が、第3の国家【黒鉄の暫国】の操縦者・アキナケスによって、その一撃は食い止められてしまう。アキナケスのその行為は、アルを破壊者の道から救うことに他ならなかった――。

コメント

「ヤングキングOURS」誌上にて展開された、猛毒の雲海に浮かぶ巨大なロボット兵器がそれぞれに“国家”として成立する、異端にして壮大な歴史の叙事詩が遂に第一章の終幕へと至る、著者:大井昌和先生が贈る漢の浪漫SF作品「起動帝国オービタリア」の第4巻が発売です!　この世界の成り立ちを知らぬ機械工学の申し子たる主人公・アルが、最後に興った世界大戦の黒幕として忌避された【蒼の終国】の操縦者として選ばれるまでの道のりを一気に駆け抜けた物語は一旦の幕を下ろします。文字通りに天を貫く軌道国家の巨躯が“国家”と“国民”を背負う意味を充分に理解できぬまま、初陣の勝利を飾る寸前だったアルの“無知”を止めたのは、第3の国家【黒鉄の暫国】の操縦者・アキナケス!　【蒼の終国】を管理しアル達「労働者」を支配していた「管理者」が追放された今、“無知”なアルを導く事が出来る“大人”が語り始めた、悲劇の色で彩られた“過去”の物語は、果たしてアルの真白な心を何色へと染めるのか!?　OURS本誌にて公開される新章「ストーリーズ」へと導かれる、壮大な叙事詩に秘められた衝撃と斬激と悲劇と握激と群像劇とが折り重なる過去の一端が徐々に明かされる、惹き込まれる壮大な物語と圧倒的な画面に魅入られる事請け合いのオススメにして注目の第一章最終巻です!
コメント:渡邉 12/25UP