【内容紹介】
創業者が古道具屋で買った二束三文の壺のせいで会社が倒産。
壺が無価値であると知った息子の二代目社長が古道具屋に怒鳴り込んできた。
購入した「三千万円の壺」に入っていた価値とは!?
街の片隅にひっそりとたたずむ古道具屋・慈空堂――。
そこに並んだ商品は、全てその客に【今、必要なモノ】である。
古道具が見せる不思議な体験をご堪能あれ!!!
表題作を含む珠玉の短編連作!!
【オススメコメント】
古道具に込められた想いが心に響く不思議で切ない物語
その商品の価値はそれぞれ人によるもの。父親が大金掛けて購入した壺。過去を映す鏡。自分が使っていたものと同じペン軸を探す漫画家。着けると頭痛を引き起こす婚約者から贈られたネックレス。ひいばあちゃんが大切にしていた目が生々しい人形。モノに執着する狂気や、モノを通して人を愛する気持ち。モノが映し出す真実などを描いた人の物語を描いている作品集です。
骨董や古道具を通して人を描くというのは個人的に大好きなテーマでしたので、この作品も1話見てオススメしたいと思わせてくれた作品です。
コメント:星野
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