【内容紹介】
ココは地の果て北の果て。豊かな自然が広がる大地と澄み渡る空が果てしなく続くあきためく県に暮らす少女アキタは、強大な魔力を宿した大きな角を頭に生やした女の子。四季の移ろいと闘い、廃墟写真集にのめり込み、プロモーションを誤り、原点回帰の残飯を身に纏い、地上支配を目論む異界の住人との交流(?)を深める、アキタたちのささやかな日常を爽やかに切り抜いた非日常系ファンタジー4コマコミック完結巻!
【オススメコメント】
「まんがタイムきららMAX」誌に掲載された、著者:器械氏のデビュー作にして初連載作品「アキタランド・ゴシック」の完結巻が発売! まず最初に断っておきますが、「4コマ漫画」としての本作品の完成度は極めて高く、起承転結をキチンと押さえた枠組み以外は著者の趣味がふんだんに盛り込まれた遊び心たっぷりの個性的な作風が兎に角素晴らしい本作品です! 本作のヒロイン・アキタの頭に生えた巨大な角も、ゾンビや軍事機密や付喪神や単眼少女と云った人外が極々普通に闊歩する光景も、ストーリー上に於いては大した意味はありません。ただの著者の趣味です。そんな不思議不可思議な光景が日常化した世界を舞台に、「アキタ」「コマチ」「アサヒ」の3人の少女が愉快に暮らすあきためく県民の日常を描いた本作の見所は、なんと云ってもアキタを始めとするヒロイン達の可愛さと、前述もした著者:器械氏の退廃的で無機質な“モノ”への深い愛情が盛り込まれた独特な世界観に有り、仰々しく登場したディープなガジェットや哲学的な概念が4コマの小道具として弄ばれる、絵面と内容とのギャップを紙面に落とし込んだストーリーたるや筆舌に尽くしがたい面白さと断言しちゃうのです! 冒険あり、友情あり、百合有り、バトル有り、不条理有り、殺戮有り、ほのぼのあり、etc.…の何でも御座礼なストーリーと、著者:器械氏の個性的且つ可愛い絵柄によって生命の息吹を得たキャラクターの魅力とが読み手を“器械中毒”へと導く、その唯一無二の個性に感動すら覚える担当個人的に大好きで堪らない一押しのオススメ4コマ単行本です!
コメント:渡邉
4/25UP