BALDR SKY Another Days

内容紹介

人気美少女ゲーム「BALDRSKY」シリーズのスピンアウト小説が登場。 小説本文は、原作ゲームのメインシナリオライター「卑影ムラサキ」氏が自ら執筆。完全書き下ろし、全編350ページ以上の大ボリュームでお届けします!

部屋の中には見知らぬ少女がバスタオルを体に巻いて立っていた。空とは似ても似つかない長身金髪の美少女だ。同じなのは髪をツインテールに束ねているところだけ。彼女は青い眼を大きく見開いて、口を大きく開き甲の顔を見返していた。空気が凍り付き、しばしの間、甲と少女はただ無言で見つめ合う。　どうして空がないんだ?　それにこの娘は誰なんだ?　ふいに、はらっとバスタオルが床に落ちる。少女の肌は真っ白で、大きな胸とお尻が白いレースの下着で隠されていた。　「うわ・・・」　甲は気を動転させたまま、むなしく頭を空回りさせる。わからない事だらけだが、たった一つわかることがあった。　どうやら俺はとんでもない勘違いをしてしまったらしい。やがて、少女の目がぎゅっと強く閉じられて、悲鳴をあげようと大きく息が吸い込まれた。　如月寮に木霊する悲鳴からすべては始まった。