内容紹介

再婚した母。離婚して以来、「彼氏」と暮らす父。そんな家族に囲まれて生活する高校生のまゆこはいま思春期の真っ只中。まゆこの「家出」から始まった、さまざまな人生が交差する心に染むランナウェイ・ストーリー。

家族というのは、言うまでもなく自分に一番近い人間関係。そこに、容易に結論付けられない難しい問題があったりすると、モヤモヤした気持ちがただ溜まっていくばかり。そういうものを『まあいいや』とか言って、なんとなくどこかにうっちゃる事ができればいい。
でもまあ、子供の時分にそれができる人はなかなかいませんよね。心に溜まっていくモヤモヤに耐えかねた時は、スッと逃げ出してどこかで休んでみよう。本作はそういうおはなしです…とか簡単に結論付けてたらファンの方に怒られそうな気もする。
ともあれ、志村貴子さんは最新作でも、言葉にしにくい微妙な心持ちをうまーいこと絵に乗せてくれています。この雰囲気の描写力はさすがとしか言いようがありません。
何が悪いとか誰がダメだとか、簡単に考えられれば楽な事っていっぱいあるけど、そういうわけにもいかないなー、って感じでモヤっとすることって割とありますよねー。
コメント:中村 5/10UP

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