内容紹介

この物語は、一刷毛(ひとはけ)で虹の輝きを描き出す画家たちと、その美で描き手に天啓を与えるミューズたちが紡ぎだす絵画譚である。中世西欧から様々な時代を舞台に繰り広げられる、裸婦vs.画家の一騎打ち。不世出の画家が力の限りを尽くし、「女性美」を描き上げる時、虹の輝きが放たれる。輝きの元は、“神の石”オリハルコン。そして、かの石を携えた、謎の探究者の正体とは!?
領主に「聖女マグダラのマリアの懺悔」の描き直しを命令されたクラナッハ。題材と反して色気を求められたクラナッハは一目惹かれた髪を持つ娼婦ダイアンにモデルの依頼する。絵に純粋なクラナッハの思いにダイアンは引き受けるのだが…/ 貴族に妻の肖像画を依頼されたバーレント。若く慎ましく貴婦人である妻のそのままの姿を描くことを求められたバーレントだったが、描いていく内に純真な貴婦人の内面を晒させそして…

Cuvie先生の題材の豊富さを思い知らされる新シリーズ開幕!
現在「バレエ」漫画を描いているCuvie先生が新しく描くのは中世に生きた画家を描いた絵画譚。女性美を追究した男達。そして永遠の美を残すことになったモデルの女性達。自分が理想とする美を描くことに苦しむ画家だけでなく、モデル達にも物語があることがCuvie先生らしさ。さらには美を探求する刻を超える人物も現れてと一人一人の短編だけでなく、全体的なストーリーも楽しめる作品になっています。それにしてもホラーにエロ、ファンタジーにバレエなどなど、描く題材が豊富でそして面白い。凄い作家です。
コメント:星野 8/6UP

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