内容紹介

「日本一」の女性格闘家・紺谷可鈴の試合に触発され、彼女が所属するジムに入会した主人公・石堂夏央。地道な努力を重ね貪欲に技術を習得しながら着実に実力を延ばす彼女は、遂にはアマチュアの大会への出場を打診されるまでに至る。そして迎えた大会の日、初の実戦でも夏央は対戦相手を打撃でねじ伏せ危なげない勝利を飾るが、可鈴からは「運の良さ」と「地力の弱さ」を身を以て思い知らされ、夏央は更なる努力を胸に誓うのであった……。

総合格闘技を心から楽しみ、天賦の才故か挫折も不安も知らぬ屈託無い笑顔を向ける「馬渡ゆず子」を叩き潰す為に、同じ世界へと身を投じた”才能クラッシャー”夏央の姿を描いた総合格闘技コミック第3巻が遂に登場です。有り余る才能に溺れず弛まぬ練習を続ける”努力家”の一面、積み重ねた努力を叩き潰す快楽に酔いしれる”性格の悪い”一面……。唯一の友人・ケイと居る時に見せる”普通の女子校生”としての一面、そして、過去に実の兄との間にあったトラウマに怯える”妹”としての一面………それらの様々な顔を見せるヒロイン夏央の存在が非常に印象的で、所謂ダークヒロインでありながらも何処か共感を覚えるそのキャラクターは嫌味が無く、スピーディーな展開の中でその性格の悪さが存分に発揮されるストーリーは新鮮な読後感を与えてくれること受け合いなのです。夏央を軸に幾重もの人間ドラマが平行する厚みのある内容、「ゆず子」「リンジィ」「可鈴」「ケイ」と云った個性溢れた登場人物、そして丁寧に描かれた練習シーンと背筋の凍るバトルシーンに心痺れる”熱い”展開が楽しくて仕方がない、格闘マニアは勿論の事ドSヒロインが浮かべる恍惚の笑みに愉悦を覚える特殊性癖持ちの方にもオススメの担当一押し単行本です。是非是非～
コメント:渡邉 10/12UP

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