両親の他界をきっかけに一度は引き離されそうになったが、叔母の助けもあり、優一は姉ふたりと一軒家で幸せに暮らしていた。優しく母親代わりでもある美琴と、がさつなところもあるが面倒みのよい美春。大切な姉たちとの、いつもどおりの夏が訪れたころ、優一はクラスメートの若菜から告白され、付き合うことになった。心のどこかで、姉への淡い想いを抱いていた優一だが、それを振り切る意味でも若菜と交際することにしたのだ。若菜もまた、姉ふたりの目の前で積極的にアピールするかのように、優一に迫ってくる。濃厚なキスを見せつける若菜の態度に、優一は姉たちの顔にも、姉弟を越える表情を見て取った。そのことに思った以上の衝撃を受け、優一は悩ましい夏休みを迎えることに…。
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