【内容紹介】
地球ーー、ずっと続く、たった一つの大切なもの。主人公・綾辻塞はそう思っていた、次元跳躍してきた機体・アナイアレイターと出会うまでは。人類抹殺を誓約とし、次元跳躍を続けるアナイアレイターは、塞が住まうアース8731に出現。塞を殺そうとするが、自機の行動に命令を下せるコマンドユニットを塞に掌握されてしまう。地球の存亡をかけ、決して交わらぬタッグが人類抹殺を誓う後続機達とのフロントラインに立つ。
【週間オススメコメント】
少年とロボットのバディものってだけならわりとありがちっぽい感じですが、ありがちとは即ち王道という事でもあります。そしてそんな王道の物語に、ちょっとしたアクセントとクセのあるキャラクター、美麗な絵で描かれる風景が加わったら、そりゃ面白いに決まってるじゃないですかええ。
人類の危機に一緒に立ち向かう僚機が、人類を抹殺したいけど制御を奪われて致し方なく手を貸してくれるロボットってのはなかなかエッジが効いてますね。「遺憾ながら」「不本意ながら」と言いつつ敵と戦ってくれるアニーさんがツンデレに見えてきたり……しないか。でもなんだかんだでいいコンビっぽい二人……とか思ってたら最後にとんでもない事をやらかしてくれて、次巻は更に地球がヤバイもよう。うーん王道! スピード感も熱さも文句なしの一作です。